レディースファッション、特にフォーマルウェアの縫製を行う株式会社四ツ葉ドレスは、令和3年9月に女性の継続就業や管理職比率などについて、5つの認定基準を全て満たし、厚生労働大臣より「えるぼし認定（3段階目）」を受けました。

四ツ葉ドレスでは、平成11年にベトナムから技能実習生の受け入れを開始し、現在はベトナムにも工場を構えます。主に東京ソワールのフォーマルドレスを制作しており、世界トップクラスの縫製技術により高品質な商品の生産を行っています。

東京ソワールのフォーマルウェアと齋藤さん(左)、尾崎さん(右)

採用10年目の齋藤友美さんは３人の子育て中。3人目の子どもを出産後、子育てとの両立ができる職場を探し、就業時間や休暇制度など理想の条件に合う四ツ葉ドレスへの採用が決まりました。子どもの頃から、ファッションに興味があり洋服に携われる仕事という点も応募の決め手となったそうです。

初めは子育ての時間を多くとりたいとパート採用でしたが、その後正社員となり、現在は酒田工場にいながら、ベトナム工場の納期や段取りを取り仕切る管理職として活躍しています。「子どもが幼いころは、熱を出したと保育園から頻繁に連絡があり早退させてもらうことも多かった。職場の方たちが仕事のフォローをしてくれて、更に子供の心配までしてくれて本当にありがたかった」と語ります。

職場の方たちとコミュニケーションを良くするために「言葉遣いや態度に気を付けて接しています。自分に余裕がないと優しい言葉がかけられないので、仕事でも家庭でもストレスをためないようにしています」と話し、管理職としての気遣いが感じられます。

仕事でベトナムの方たちと接していくうちに、興味がわき、いつかベトナムに行ってみたいと話します。日本人には伝わることでも、指示が上手く伝わらないこともあり難しさは感じます。納期と製造枚数との調整が厳しい時もありますが、チームのみんなが協力して無事に出荷できたときは達成感ややりがいを感じるそうです。

チームのみんなが協力して困難を乗り越えられたときは、達成感ややりがいを感じます

酒田工場では、ベトナムから届いた商品の仕上げ・検品を行っており、最終的には手作業で丁寧に仕上げられています。
「圧倒的に女性社員が多いのですが、男性社員も働いており、男女問わず物づくりが好きな人が活躍できる職場です。」と語ってくれたのは取締役の尾崎麻子さん。社員が働きやすい職場環境づくりに努め、えるぼし認定を目指したのもそれを周囲に伝えたかったためです。日曜祝日は完全休業、土曜日の勤務は年間スケジュールを組むことにより調整しています。また、有給休暇を半日単位で取得できる制度を設けており社員からはかなり好評だそうです。
働きやすい職場環境のもと、社員の手で一つひとつ丁寧に作り上げられた四ツ葉ドレスの商品は、今後も高品質で着心地がいいフォーマルウェアとして国内外のお客様に届けられていきます。