職場インタビュー

  1. トップページ
  2. 働く女性を応援したい
  3. 職場インタビュー
  4. 企画推進課 阿部 洸 さん

社員の声を反映した休暇制度を実現、「ユースエール認定」取得に繋がりました

庄内ヤクルト販売株式会社

企画推進課 阿部 洸 さん

事業所紹介

庄内ヤクルト販売株式会社は、酒田市に3か所、鶴岡市に2か所の配送拠点を置き、「ヤクルトレディ」を通して庄内の企業や個人宅へ商品をお届けしています。令和7年7月時点で、34名の社員と、業務委託契約、雇用合わせて79名のヤクルトレディが在籍しています。取り扱う商品には化粧品もあり、ヤクルトの化粧品は乳酸菌のお肌への効果を研究し開発した化粧品です。業務は商品のお届けや納品、自動販売機の管理の他にも、ヤクルトレディの育成・管理、ヤクルト商品による提案営業など多岐に渡ります。また、資格支援制度を活用し自身のスキルアップを目指すことができることや、短時間勤務や時間単位で取得可能な年休を採用し、ライフスタイルに合わせて働ける環境が整っています。

ユースエール認定を目指したきっかけ

当社は15年半くらい新卒採用をしておらず、従業員のシニア化が問題になっていました。また、あちらこちらで人材不足と言われており、このままではよくないと思い、中堅社員が集まって人材採用チームを発足したのが始まりです。新卒者の採用方法も分からず、まず初めに自分が働いている職場はどのような見られ方をしているのか、企業価値を図るためにユースエール認定を申請してみようと思いました。すでに全ての基準を満たしている状態だったので、特に何か改善や取組をしたというわけではありませんでした。

ユースエール認定を取得して感じたメリット

ユースエール認定を取得して一番良かったことは、求職者に自分の会社を自信をもってアピールできるという点です。また、ハローワーク酒田の担当者の方が、採用方法が分からない時も親身になって情報を提供してくださったり、とても助けていただきました。

庄内総合支庁が中高生を対象に実施している「WAKU WAKU WORK」を通して、「給料が良いところで働きたい」という一部分で職を見ている方も多くいるのではないかと思い、給料だけではなく、福利厚生などの制度の充実も大事なんだよということを伝えるために学生にユースエール認定を紹介させてもらっています。私たちの説明に対して、頷く学生がとても多く、学生や若い人に響く内容なのかなと感じています。社員の反応や職場環境は実際大きく変わったかといわれると、そうではなかったのですが、私がメインで担当している「WAKU WAKU WORK」では、他部門の社員が自主的にサポートについてくれたり、ユースエールが本当に取得できるなんてうちの会社ってすごいねと言われたりという反応がありました。

ハローワークへの求人については、ユースエール認定を取得していたことにより、求職者に対し弊社の求人を紹介してくれたことがあり、取得直後から効果を実感しました。また、企業としての評価が少し変わったかなと思いました。


庄内総合支庁主催の「WAKU WAKU WORK」

ユースエール認定取得後の今後の課題

今年度から従業員の声を反映し、完全週休2日制とし、また、年間の休日を101日から124日に増やしました。ユースエール認定を取得してからそのような休暇制度に決まったので、年間休日が増えた分も、有給休暇も引き続きしっかりと取るようにしていくというのが今後の課題です。当社は時間単位で有給休暇を取ることができますので、私自身も、子どものプールの発表会で1時間お休みを取らせてもらうなど、仕事と子育てが両立していると感じています。時間単位で有給休暇を取れる企業は県内ではなかなか無いと聞いたので、当社は従業員のライフワークバランスを大切にしてくれていると感じます。休みを取る側も承認する側も、お互いに理解をしながら、今後も気兼ねなく休める職場環境を大事にしていきたいです。

仕事とプライベートの両立

休みがとりやすいので仕事とプライベートが両立しやすいのはもちろんですし、福利厚生の部分でいうと、まずリフレッシュ休暇というものがあり、
勤続年数が7年、10年、20年の節目で長期のお休みをもらうことができます。功労金も支給されるので、家族旅行などの家族サービスに充てています。
年末年始等の長期休暇は家族旅行などをしています。長期休暇以外でも、普段から有給休暇がしっかりとれるので、子どもの休みに合わせてお出かけできますし、11月には有給休暇を使って東京に遊びに行く予定です。また、子どもが熱を出した場合などは、仕事を急に抜けられなかったりするので、一時的に保育所を利用することができ、利用代金は会社が支払ってくれる制度などもあります。

私自身の趣味として、長年雑貨収集をしていて、アメリカ製のファイヤーキングのマグカップ、アメリカントイなどを集めて飾っています。
また、1年以内に始めたのは、週1,2回のジム通いで、体を鍛えて10キロくらい体重を落としました。当社は、健康で楽しい生活づくりに貢献することを企業理念としているので、健康を意識しながら無理なく体を動かしています。



庄内ヤクルト販売の魅力

仕事の自由度がある会社だなと感じています。「WAKU WAKU WORK」の際も、
「わたしがやりたいです」というと承認してもらえました。また、私は組織制度の
確立を担当していますが、そのアイディアを認められてありがたいなと感じています。
社員34名、ヤクルトレディ約80名をあわせると9割ほどが女性です。子育てしながら長く働く方が多いので、従業員の声を反映させて制度を作っています。
また、近年力を入れているのは「学び」という面で資格支援制度や通信教育、書籍の購入など、自分が学びたい分野については会社がバックアップしてくれる制度があります。私自身も、資格の勉強をしていますが、書籍代・受験料は会社が出してくれているので助かっています。お客様の健康を支援するためには、社員一人一人の学びや成長が必要になると考えています。


社内研修の様子

阿部さんのUターンの経験から若者へ発信

私は埼玉の大学に進学し、就職を機に酒田に帰ってきました。
関東での就職も考えましたが、やはり住みやすさは地元かなと思いました。
満員電車での通勤が大変ですし、埼玉から東京などに通勤するとなると2時間近くかかってしまい、自分の時間があまり持てなくなるかなと思いました。酒田から東京に遊びに行きたい時などは、飛行機があるためとても便利です。若者が減っている中、「WAKU WAKU WORK」の取り組みを通じて、若い方が少しでも地元に戻るきっかけになればという思いで、自分の経験を若い人たちに伝えていきたいと考えています。


今後の目標

働きやすい職場を作るために、良い意見も悪い意見も、現場の声は受け止めていかないといけないと思っています。実際に、週休2日制も現場の声を反映させて実現することができました。そして「行動」「学び」「反省」をしっかりしていけば、その時代に合った働き方をしていけるのではないかと思います。認定についても、企業の価値を把握するということは大事だと思いますし、今後は「くるみん認定」や、「えるぼし認定」についても目指していけたらと思っています。また、私たちは、庄内のお客様の健康を守るということをいつまでも大切にしていきたいと思っています。


【ユースエール認定制度】
ユースエール認定制度は、「若者雇用促進法」に基づく認定制度です。
若者の採用・育成に積極的で、若者の雇用管理の状況などが優良な中小企業を厚生労働大臣が「ユースエール認定企業」として認定します。月平均所定外労働時間が20時間以下、有給休暇の取得率が70%以上または年間取得日数が平均10日以上などが要件として定められており、ライフワークバランスが取れている中小企業が申請を行うことで認定を受けます。

【厚生労働省 ユースエール認定制度について】
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000100266.html

【酒田市ホームページ 酒田市内のユースエール認定企業】
https://www.city.sakata.lg.jp/shisei/shisakukeikaku/chiikisouseibu/joseiouenportal/erubosi.html







庄内ヤクルト販売株式会社

住所
山形県酒田市広野字下通222
電話
0234-92-2511
創業
1957年
従業員数
社員34名、雇用ヤクルトレディ7名、業務委託契約ヤクルトレディ69名、時短勤務ヤクルトレディ3名 (令和7年7月時点)
事業内容
乳酸菌飲料販売、乳製品販売、清涼飲料販売、食品販売、化粧品販売 等