職場インタビュー

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働くだけじゃない “活躍できる場“ を築く ~女性活躍で活気溢れるまちへ~

有限会社池保建板工業

代表取締役 池田 大輔さん(右)、池田 真奈美さん(左)

会社紹介

当社は1947年に池保建板を創業し、1992年に現在の㈲池保建板工業を設立しました。
建築板金業・屋根工事業を展開し、外装(屋根・外壁等)や雨樋の施工に加え、建築板金業界としては珍しいデザインコンクリートやSANDECOペインティングの技術を取得し、店舗内装施工も行っています。
若者にも興味持ってもらおうと当社内装にもデザインコンクリートやSANDECOペインティングを施し、職人の技術を肌で感じられるようにしました。

これまで培った高い技術と長年の経験に加え、新たな分野(ひいてはオシャレさや可愛さ)を取り入れ、建設業界のイメージアップと仕事の幅・楽しさも広げたいと考えています。

仕事だけでなくプライベートも大切にしてほしいと思い、例えばお子さんの体調不良や学校行事等へも参加しやすい環境づくりに努めています。
産休・育休等については対象者がおらず、まだ取得歴はありませんが、今後、育休~復帰など従業員の希望に耳を傾けながら一緒により働きやすい環境となるよう進めていきたいと考えています。

近年は新入社員も増え、従業員の誕生日には花やケーキ等をプレゼントしたり、バーベキュー、芋煮会など親睦が深まるような社内イベントも開催しています。
20~50代と幅広い年代が働く当社にとって、一緒に盛り上がれる社内イベントは大切なコミュニケーションの場であり、良いチームワーク作りにも繋がっています。

男性イメージが強い建設業界ですが、当社は男女関わらず採用しています。
面接に来てくれた方からは、「女性は建築現場には出られないイメージがあったが現場で働ける機会があることが嬉しい」という言葉をいただきました。
男女関わらず活躍できることをもっと知ってもらえたら、酒田にもまだ見ぬ素晴らしい人材がたくさんいると思っています!


デザイン性の高いデザインコンクリートは幅広い世代の注目を集めています


誕生日を皆でお祝い!


早く焼けないかな~

真奈美さんのお仕事

真奈美さん: 結婚し、当社で事務として働き始めて8年目。
総務、経理、人事などの業務を行っています。
それらの業務に加え、結婚当初は夫(社長)と共に現場を回っていましたが、今では一人で現場に赴き、現場監督とお話しする機会も増えました。

私が一人で現場に行くようになった当初は、「(女性の)あなたが来てもねぇ…社長さん来ないの?」と言われることもありました。
実際、私は現場での作業はできませんが、先方の意図を汲み取り、事前に工程表を確認してもらうこと、打合せ内容(その日のゴール)を可視化することで信頼関係を築くことができました。
更には業務効率も上がり、業務が重なっても並行してこなせるようになりました。

初めこそ懐疑的だった方からも「丁寧で、すごくわかりやすかった!」、「またお願いするよ!」と言ってもらえた時は本当に嬉しくて!(感涙)
今後は「女性なのに」、「女性でも」という言葉が消え、「あなた(当社)だから」と安心・信頼してもらえる企業としてより成長していけたらなと思っています。


分かりやすく丁寧な仕事を心がけています

真奈美さんが酒田青年会議所に加入したきっかけ

真奈美さん: 酒田青年会議所(以下、JC)に加入したきっかけは、はじめは先輩の紹介でしたが、経営者である夫との結婚を機に人との繋がりや見聞を広めるためにJCに加入しました。
もともとは人前で話すことが苦手で、緊張のあまり息ができないほど。(笑)
定例会では慣れないプレゼンテーションに四苦八苦しながらも沢山の機会を頂き、今では人前に出て話すことにもだいぶ慣れてきました。

大輔さん: 普段の業務に加え、JC活動も懸命に取り組む妻の姿を間近で見てきました。
忙しく限られた時間の中で考え、挑戦し、精力的に活動してきたことは妻にとって業務の枠を超えた良い経験になっていると思います。
また、何よりも同じ目標に向かって頑張る仲間ができたことは、かけがえのないものですね。

JCに加入して嬉しかったこと・苦労したこと

真奈美さん: 私は現在、女性活躍推進委員会(以下、委員会)の副委員長として活動しています。

普段の業務に加え、副委員長としてのJC活動…初めの頃は、時間のやりくりにとても苦労しましたが、これをチャンスと捉え、業務とJC活動を両立するためにワーク・ライフ・バランスの見直しを行いました。
今では苦手だったスケジュール管理もバッチリ!業務効率も上がりました。
また、活動を通して色々な方とお会いする機会やこれまでは関わりのなかった業種・専門知識を持つ方々と知り合うことができ、交流の輪も自身の世界も広がったことはまさに”プライスレス”です!

委員会では酒田市が掲げる「日本一女性が働きやすいまちを目指す宣言」と同じように、「日本一活動しやすい委員会!」ぐらいの気持ちで日々活動しています。
「元気な委員会=元気な委員長・副委員長!だからいつもポジティブでいなくちゃね。」が委員長と私の合言葉。
そんな姿をメンバーが見ていてくれて、「すごく頑張っているね!」、「あそこまでできるなんてすごい!」などメッセージをくれ、それが私や委員会にとっての次の“元気”に繋がっています。

令和5年9月には東北各地の青年会議所が一堂に会す「東北青年フォーラムinきたかみ」が開催され、その41事業の中から最優秀事業を決めるAWARD TOHOKU 2023において、私たちの委員会が見事グランプリを受賞しました!
共に励まし合い、受賞の喜びを分かち合える仲間の存在は、私のパワーの源です。


AWARD TOHOKU 2023 グランプリ受賞✨


プレゼンテーションの様子
~東北青年フォーラムinきたかみ~

女性活躍に取り組んでみて周囲の反応の変化など

真奈美さん: JC定例会での発表や市広報誌(令和5年 10/2号)に掲載されてから「池保さん、活躍されているね!」などお声がけいただくことが増えました。

私の場合、女性活躍に励む理由の一つは女性社員たちの笑顔のため。
JC活躍を通して当社女性社員もより成長し、活躍してほしいですし、いずれは女性が溢れる建設業界を実現させ、女性の社会進出に貢献したいと思っています。

男女平等とは言いつつも、建設業界は(特に田舎は)まだまだ男社会…。
能力・スキルのある女性が潜在的にいて、本当はもっと働きたいのに短時間労働を強いられるのは企業にとっても酒田にとっても損失だということを女性自身も気づいてほしいと思います。
自信を失くして諦めている方もいるかもしれませんね…。
でも、そうではなく「えるぼし認定(厚生労働省)を取得している企業」や当社みたいに取得を目指している企業、女性活躍に積極的に取り組んでいる企業は、そんな働きたい女性を応援したい!もっと自信を持って安心して活躍できる場を増やしていきたい!キャリア育成に貢献したい! そんな思いで取り組んでいます。

女性の子育て・家事等の負担を軽減するためには、まさに今、企業が変わらなければなりません。
職場から女性が働きやすいように整備すれば、家庭内の意識・環境にも影響を与えられると思います。
様々なバックグラウンドの女性たちが、望む働き方で能力を発揮できるようサポートすることは経営者の使命です。
私たちは、同じような志を持つ企業・事業所がこれからもっと増えていくよう取り組んでいきます。

大輔さん: まずは私たちが変わっていけば、この建設業界の印象も変わり、興味関心を持ってもらうきっかけになると思います。
実は屋根も外壁も専門業種の人たちがいて、男女関係なく活躍できるんだよということをもっとアピールしていきたいですね。


屋根施工


チームワークを発揮し、安全にテキパキと!

これからの展望

これからも建築板金業を軸として、外内装のデザイン・施工も可能なことを強みに独自性のスタイルを貫いていきたいなと思います。
そして男性イメージを刷新し、希望と憧れを抱いてもらえるような女性ロールモデルを確立していきたいと思います。
やらなければ変わらないし、どうせやるなら面白くなくてはね!^^
若者が溢れ、活気があるまちにするために性別に関わらず、楽しく働ける職場づくりをこれからも目指していきます!







有限会社池保建板工業

住所
酒田市大宮町2丁目3-17
電話
0234-26-4140
創業
1947年 池保建板を創業
1992年 有限会社池保建板工業 設立
従業員数
8名(うち女性3名)
事業内容
●建築板金業(板金工事、屋根工事、外壁工事、雨樋工事、水廻りステン貼工事)
●SANDECOペインティング
●デザインコンクリート(特殊なモルタルを使用して自然石やレンガや木などの質感をリアルに表現)