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印刷文化を主軸に、女性活躍推進に取り組んでまいります ~えるぼし認定取得のその先へ~
株式会社小松写真印刷 代表取締役社長
村上 慈 さん
会社紹介
株式会社小松写真印刷は明治35年に創業し、「印刷文化を通じて地域社会に貢献する」ため、ポスター、パンフレット等の紙媒体にとどまらず、イベント企画運営、動画撮影、ホームページ制作など印刷文化を軸に幅広く事業を展開しています。
5年前にはペーパーレス時代に合わせ、軟包材(菓子包装等)を扱うパッケージ事業部を新設し、「水性フレキソ印刷」という環境にやさしい印刷方法も取り入れ、時代と環境に配慮しています。
令和5年2月には女性活躍促進に関する状況などが優良な企業として、厚生労働省「えるぼし認定(3段階目)」を取得しました。
女性管理職比率が約23%、女性従業員率は約44%と女性が多く活躍しています。
1991年より18年間、30代の女性が酒田・庄内地域に自信と誇りを持って暮らせるようにというコンセプトのもと、女性だけの編集部を立ち上げ、地域情報誌「spoon(スプーン)」を刊行しました。(現在、休刊中)
様々な分野で活躍する女性を紹介するなど、男女共同参画社会・女性活躍の気運醸成に大きく貢献したことが評価され、1997年にはNTT全国タウン誌フェスティバルで「全国タウン誌大賞企画賞」、2006年には酒田市教育委員会より「庄内文化賞」を受賞する等、多くの反響がありました。
それらが契機となり、「spoonを作りたい!」という女性からの応募が増えたことが、女性従業員率の高さにも繋がったと感じています。
水性フレキソ印刷工場
えるぼし認定取得について
酒田市の現状として、特に20~30代女性の人口流出が多いことが問題視されています。
人口減少・少子高齢化という地域課題の中で、女性の賃金の低さや総合職で働ける企業が少ない等の問題に当社が真摯に向き合うことが地域貢献になると考えました。
それが今の時代は「女性活躍推進企業」として推進することだと思ったのがきっかけです。
えるぼし認定を取得するにあたっては、総務担当者を中心に社会保険労務士との相談を重ね、半年ほどかけて取り組みました。
よく就職説明会などに参加するのですが、就活生から「休みは取りやすいですか?」とか「残業は多いですか?」という質問が本当に多いです。
一時代前のようにガツガツ働き稼ぐ!というよりは、仕事とプライベートの両立に重きを置いているように感じます。
そのような場で「働きやすい職場」だと力説するよりも、「えるぼし認定 = 安心して働ける職場」だと証明できますから、論より証拠! 説得力も増しますよね。
また、「人材確保」は企業にとって大きな課題であり、社運に関わると言っても過言ではありません。
実は、昨年10月より某人材紹介サービス(有料)を利用したところ、この半年間で酒田市だけでなく全国から多数の応募がありました。
優秀な人材獲得し、いかに育てていくかが重要なカギだと実感しています。
えるぼし認定通知書交付式(山形労働局にて)
働きやすい職場の取り組み
社員食堂の食事代一部補助、仕事帰りの買い物支援として生鮮食品等の職場配達・訪問販売の許可、健康促進とコミュニケーション活性化を目的とし、スポーツイベントへの参加や有資格者社員によるヨガ教室開催、社内報発行など働きやすい職場環境づくりに努めています。
今年3月、若者の投票率向上を目指し、若手社員たち自らがキャッチコピーを考案・企画した選挙応援プロジェクト「僕らの未来を考える展」を行いました。
鮮度が大事なこの業界では、時代を読み、常に新しい風を取り入れられるよう、若手社員たちも意見を出せる環境や行動できる機会を設けるよう意識しています。
選挙応援プロジェクト「僕らの未来を考える展」
(酒田産業会館)
これからの展望
管理職・主任職への女性登用を進めるほか、さらなる社内満足度向上のため、ライフステージに合わせた柔軟な働き方の検討、社員同士のコミュニケーションスペースを設ける等、働きやすい職場づくりに取り組みます。
そして、印刷文化を通じた地域貢献と、酒田市の女性活躍推進の一助となるようこれからも邁進してまいります。
株式会社小松写真印刷
- 住所
- 酒田市京田2-59-3
- 電話
- 0234-41-0011
- 創業
- 明治35年
- 従業員数
- 113名(うち女性49名) ※令和5年5月現在
- 事業内容
- 印刷・製本業務、企画・編集制作業務、出版業務、広告代理業務、広告・CM制作業務、イベント企画運営業務、映像制作業務、デジタル・コンテンツ制作業務、販売促進コンサルティング業務、パッケージ印刷業務(水性フレキソ印刷)
- 備考
- えるぼし認定企業(令和5年)