2025年2月4日(火)
令和6年度「これアンコン!」受賞作品発表
令和6年度「これアンコン!」受賞作品5作品が決定しました
アンコンシャス・バイアス(アンコン)とは、その人の経験や知識・価値観等によって“無意識に”持つようになった思い込みや偏った考え方のこと。
酒田市では、「あなたらしくわたしらしく暮らせるまち」を目標に掲げ、性別にかかわりなく、誰もがその個性や能力を十分に発揮できる男女共同参画社会の実現を目指しています。
その取り組みの一環として、市民が自分の無意識の思い込みに向き合い、「当たり前」を見つめなおすとともに、それをみんなで共有し、気づき合い、変えていくきっかけにすることを狙いとして、アンコンでもやもやした経験談の募集を行ったところ、全国各地から100を超えるエピソードの応募がありました。
その中から「ぐっときたエピソード」として受賞された上位5作品を紹介します。(詳細はこちら(酒田市ホームページ)をご覧ください。)
私、料理しないんです(ペンネーム:おはさん)
私、料理はあんまりしないんです。実は家にどんな調味料があるのかも把握していなくて・・。
そう言うと相手は少し面食らった顔をする。え、女性なのに?みたいな。我が家では夫が料理をし、掃除や洗濯は私が担当する。
料理好きな夫は作ったことのないものに挑戦したり、記念日などにはちょっぴり手の込んだものを作るのが得意。
ごはんの時間は私の大好きな時間でもある。
私、料理はしません。
その後に必ずこう続ける。旦那さんの料理、とっても美味しいので!
男性?女性?(ペンネーム:みずのさん)
取引先に「圭」さんという方がいた。
メールでの丁寧な言葉遣いや気配りから、私はてっきり女性だと思っていた。
しかしオンライン会議で初めて顔を合わせ、圭さんが男性だと知り驚いた。私は二つの無意識のバイアスに気づかされた。
まず、「圭」という名前で性別を判断したこと、そして、丁寧な仕事をするのは女性だという先入観を持っていたこと。
相手を性別に関係なく個人として尊重し、判断することの重要性を再認識した。
3~40代はみんなお母さん?(ペンネーム:Annさん)
初対面の方とお話する時、無意識に共通の話題を探そうとしてしまいがちです。
同じ年代の方と話す機会があった時、「お子さんおいくつですか?」と聞いてしまいました。
「子どもはいてないんです」と返ってきた時、はっとしました。
彼女の雰囲気から、PTAにいてそうな、世話好きなお母さん、そんなイメージをしていました。
同世代の同性だからといって、私の身近な世界観の中だけで話してしまったことで、誰かを傷つけてしまうこともあるのかと、違う境遇を想像出来なかった自分自身を反省しました。
ママレモンはあるのに、パパレモンはない?(ペンネーム:もこもこさん)
「ママレモンやママーはあるのに、パパレモンやパパ―はなぜないの?」小学生の娘が言った。
食器洗いやパスタを茹でるのは、ママの役割とは限らない。
子どものまっさらな目を通した気づきに、大人が当たり前に思っていることも、考え直させられた。
旅館に行くと、配膳の際には、しゃもじや茶器は女性が届きやすい側に置かれ、反対に、朝刊は男性側に置かれるのも、ジェンダー規範を内面化している一例といえよう。
女性でも食べるんです!(ペンネーム:チック☆さん)
30代、女性。弟とラーメン屋に行ったときのこと。大盛りと小盛りを注文した。
確認することもなく、私の前に小盛り、弟の前に大盛りが提供された。
「逆だよ!」心の中でツッコみつつ、無言で交換する姉と弟。
受賞作品以外の作品について
令和7年6月に交流ひろば(中町3-4-5)をはじめとした各施設で実施する「男女共同参画週間パネル展」において、受賞作品以外の作品についても紹介予定です。
【お問い合わせ】
酒田市市民部共生社会課 男女共同参画・多文化共生係
〒998-0044 酒田市中町三丁目4-5(交流ひろば内)
電話:0234-26-5615 FAX:0234-26-5617