2023年10月4日(水)
矢口明子市長 就任挨拶 ~酒田市は「日本一女性が働きやすいまち」を目指しています~
2023年9月6日に酒田市長に就任した矢口明子です。
酒田市は2017年10月1日に「日本一女性が働きやすいまち」を目指す宣言をしました。
それ以来、酒田市は「日本一女性が働きやすいまち宣言に賛同するリーダーの会」を設立するなど様々な施策を展開し、6年余りが経過しました。
なぜ酒田市は「日本一女性が働きやすいまち」を目指しているのでしょうか。
それは、女性が働きやすいまちを実現することは、地方都市にとっては重要な生き残り戦略だと考えているからです。
酒田市をはじめとする地方都市では、急激な人口減少が地域に様々な問題を引き起こしています。
その急激な人口減少の最大の原因は、多くの若い女性が都会へ流出していることです。
若い女性が都会へ出ていく主な原因は、地方都市では、仕事の選択肢が少ないこと、そして根強い性別役割分担意識が残っていることだと指摘されています。
つまり、女性がやりがいをもって働くことのできる職場を増やしていくこと、そして女性が外で働くために家庭内のケア労働(家事・育児・介護等)を分かち合っていくことが、「日本一女性が働きやすいまち」酒田のねらいであり、そのことは、男性も「男性はこうあるべきだ」といういわゆる「男性らしさ」に縛られずに、誰もがいきいきと活躍できる道につながります。
性別にかかわりなく、さまざまな場面でそれぞれの個性や能力を十分に発揮できるまちであることは、新たな価値が生み出される可能性が高まるまちにもなり、地方であっても魅力あふれるまちになるものと考えています。
そのためにも「日本一女性が働きやすいまち」を目指していきたい、しかし、「日本一女性が働きやすいまち」は、行政の力だけでは実現することができません。企業経営者や家庭内の一人ひとりの意識の醸成が必要です。
酒田市の人口減少を緩やかにし、今後とも豊かに安心して暮らせるまちを創るために、市民の皆さんと一緒に取り組んでいけたら嬉しいです。
酒田市長 矢口 明子